本日は、ご多忙のところ弊社安全大会へご出席頂き誠にありがとうございます。
当社もお蔭様をもちまして、今年7月に創立25周年、来年の4月には設立25周年を迎えます。
これも、本日ご臨席を賜りました皆様方のお力添えがあってのことと心より御礼申し上げます。
さて、日本経済も順調な景気の流れにあり、私達を取り巻く建設業界につきましても2020年の東京オリンピックに向けて直接的・間接的にも活性化していることは喜ばしいことであります。
一方で、建設業界の若年層離れや作業員の高齢化が進み、この景気に見合う人員の確保が困難な状況が続いております。
これらにより、日建連もようやく重い腰を上げ、今年3月の政府「働き方改革実行計画」の策定と時を同じくして「週休二日推進本部」を設置、5年後を目安とした建設業の完全週休二日制を
目指すと明言いたしております。
また、建設技能者の「処遇改善」と「生産性の向上」を二本柱とした「就業環境の未来化改革」につきましても同時進行するとしております。
要するに、高齢化する多数の技能者が引退を迎える中、若年層の雇用を促進するためには、今の
建設業における就業環境の改善が必要不可欠であるとの判断に至ったことを示しています。
これらの改善を具現化するためには、賃金の改善と等級賃金の導入、社会保険の加入推進、休日の拡大、雇用の安定、重層下請構造の改革等が必要不可欠となります。
更に、これら改革に見合う生産性の向上についても重要な課題として認識すると共に、実現可能な施策を皆様方と共に検討する必要性があることは言うまでもありません。
このように大きな転換期を迎えおりますが、昨年に引き続き「無事故無災害」にて本日の　　　安全大会を迎えることができました。
これも、日頃から皆様方が積極的に取り組まれている「安全に対する意識向上や活動」の賜物に
よるものと心から感謝申し上げます。
これから年末年始、そして年度末にかけ繁忙期を迎えることになりますが、気を緩めることなく、毎年申し上げております「安全への意識向上は自分の未来に向けての戒めである」との言葉を思い返して頂き、引き続き安全で高品質の成果品提供にお力添え頂けますようお願い申し上げます。
末筆ながら、無事故無災害にて皆様が明るいお正月をお迎えられますと共に、皆様方のご健勝を祈念いたしまして開会の挨拶とさせて頂きます。

 

平成29年12月9日
株式会社環境装備エヌ・エス・イー
代表取締役　中岡　勉